姪の結婚が決まりました
来春、姪の結婚の日取りが決まりました。
両親には、9人の孫がいますが、その中で結婚式のトップバッターです。
で、
伯母の立場として話題になるのが、『留袖の状態』です。
「30年前につくって2回しか来てないけど大丈夫かな?」
「一度も手を通してなくしつけ糸がかかったままで25年たってる・・・」
「どんな留袖だったか、忘れた・・・」
と姉妹で不安になり実家の和ダンスに眠っていた留袖を久しぶりにチェックしてみました。
桐の和ダンスの少し変色したたとう紙の中から出てきた着物と帯たち。
そこには、職人さんの繊細で豪華な刺繍や染めや織が30年経っていても変わらずキラキラと輝いていました。
しかも、母、姉、妹、私の4人分の留袖。
私は、父型の祖母は西陣、母の祖母は大島紬に仕事で携わっていました。
その為、そんなに裕福な暮らしはしてないものの孫娘の成人式や結婚が決まるとひと揃えの着物を準備してくれてました。
祖母が他界して20年以上経ってます。
祖母を日常で想う機会もめっきり無くなり「留袖」の存在すら忘れていました。
着物を見たとたん、祖母からの愛情がひしひしと伝わってきたのです。
祖母の生きてきた時代は、明治、大正、昭和で戦争があったり電化製品も無かったし女性は生き辛らかったろうと推測してます。
そんな中を生き抜いて、命をつないでくれたことに、少し前まではそんなに感謝が溢れるということはありませんでした。
しかし、セラピストとして第8チャクラという過去性を扱うセッションをしたり仙骨の意識を取り扱ったりするセッションに幾度となくたどり着きますが、先人たちの生きづらさ、特に女性が、男尊女卑の当たり前の時代の悔しさや切なさを垣間見させていただく機会を少なからずいただきます。
女性の立場の低さや、家事や育児の忙しさは、今とは比較にならないと思います。
家電や家事を他に任せていい今の時代でも子育て大変だと感じているのに、祖母の時代で生き抜いて、自分のモノよりも子や孫の晴れの日の為に「着物を誂える」ということをしてくれたなんて・・・
大人としてセラピストとして様々な経験してきて、本当に祖母たちの苦労に共感できる歳になって
やっと
感謝の気持ちが溢れてきました。
「おばあちゃんごめんなさい。そしてありがとう!」
「留袖」は、この30年の中で着たのは2回きり。
きっとミニマリストや断捨離の考えでは、処分の対象になるでしょうが、本物の輝きはやっぱりトキメクのですよ♪
大事に着ていく事を決心しましたw
普段、ファストファッションばかりに身を包んでいますが、着物は家族からの愛そのもの。
着物を大切に着る文化も贈る文化も世代を超えて継承していきたいと思います。
まだこの世にいない孫娘に着物をひと揃え・・・
がっ
頑張れるかな~?
頑張ってみましょう・・・w