0→1ヒジキせんべい編

新しいモノを0→1でこの世に作り出していくのには、時間がかかります。

弊社の商品『巡るヒジキせんべい』がそうでした。

私の実家は水産会社ですが、コロナ禍の余った鮮魚と乾燥ヒジキをなんとかしようという思いから突っ走りました。

目星を付けていたお土産屋や商店には、既に大手の海産物会社さんとのお取引があるので

生産品のヒジキのままの商品では参入できないのです。

そこで、売り場の店長から「せんべいとかお菓子の加工品にしてみたら?」とアドバイスを受けました。

すぐに、「黒いせんべいを作りたい!」とピンときて、知人が昔ながらのせんべい焼きを制作販売しているので相談しました。

施設もコロナ禍で仕事が激変していたのですぐに快諾してくれました!

✅生産者

✅製造者

✅売り場

商品化に欠かせない3つが揃った瞬間でした♪

ヒジキをせんべいにする試作つくりがはじまりました。

①せんべいにヒジキをトッピングする?

②ヒジキを生地に混ぜる?

早速、①のトッピングを選択

試作つくりが始まりましたが、乾燥ヒジキは食べた時に歯触りが気に障るんです。

「歯と歯に挟まって不快」という意見で却下。

結局、②の生地に混ぜる工程に変更しました。

ところが!

ヒジキは、水溶性食物繊維なので生地の水分をドンドン吸ってしまいます。

水分をなくして固くなった生地は、せんべい焼きの落とし製法の機械に通らないのです。

ヒジキの分量も5段階に試しましたが、細かい粒が機械に入り込み、次の工程にも支障が出る事がわかりました。

チーン

結局

①にもどして試行錯誤が続きます。

ヒジキは、どんなに細かくしてもザラっとした後味が残ります。

粉にするとヒジキの存在感も消えてしまい、普通のせんべいになるし・・・

何回も試作品を作っては、周りの方に食べてもらい意見を聞いていきました。

ヒジキを抹茶くらいにパウダー状にしなければ、ザラツキが残る事が課題に!

試食された方のお一人が、ご厚意で手動の小さな抹茶ミキサーを下さいました。

これでパウダーにするとザラツキが抑えられました。

ですが、工程が辛い・・・

乾燥した芽ヒジキを

①電動ミキサーで砕く

②手動の粉引きミキサーで更にパウダー状にする

③抹茶の茶こしで沪す

何が辛いって②の小さな手動の粉引きが手が擦れてしまい痛いんです。

ゴムつき手袋して滑らないようにハンドルをクルクル回転させる作業を延々2時間・・・

バイトで雇った息子も3回目はボイコットしちゃいました。

それでも、黒いせんべいを作ってみたい!

商品化できたら、コロナ渦で仕事が激減した生産者と工場の助けになる!

という想いで必死でした。

ヒジキがパウダーになるミキサーを何台も試したり一回で壊したり・・・

やっと辿りついた1台のマシーン♡

お陰で理想のヒジキパウダーが出来ました♪

試作つくりを初めて何度も何度もリニューアルしてやっと今の黒いせんべいに辿り着きました。

0→1

大変だけど生み出した時の喜びたるや!

ミオカミーノ天草さんで並ぶヒジキせんべいを見た時に今でもジーンとします♪

もし、ご自身で食品商品を作ってみたい方は、ルールを知らないといけません。

こちらのオンライン動画をどうぞ♪

食品裏ラベル編

教材をみても難しいと感じる方は、

食品裏ラベルのつくり方講座を開催します。

日程11月27日 13時~15時

場所:株式会社からだ再生ラボ 熊本市中央区島崎1-24-31-505

オンライン講座も同時開催予定です。

詳細は後ほどお知らせしますね。

裏ラベルにはルールがいっぱい