「介護脱毛」について
昨日のNHK情報番組「あさイチ」の特集は「介護脱毛」でした。
一瞬、介護疲れで円形脱毛する事???と勘違いしましたが、
将来自分が、介護されシモのお世話をしてもらう時にご迷惑がかからないように陰毛を脱毛する方が増えているようです。
「介護脱毛」という言葉になっているのですね。
大切な性器や肛門周りが何故、毛でおおわれているのか?
私たちの皮膚や粘膜は、私たちの細胞より多い常在菌で外界の刺激からバリアされ守られてます。
皮膚表面や毛穴に存在する表皮ブドウ球菌は、汗や皮脂をエサにグリセリンや脂肪酸を作り出します。
天然の保湿クリームですね。
脂肪酸は肌を弱酸性に保ち皮膚炎などをおこす黄色ブドウ球菌の繁殖を抑えてくれます。
毛や毛穴がある事で数万種類の常在菌が住み分けのバランスを保って生存しています。
突然ですが私は、メダカを数匹飼っていますw
同じ水槽にエビやタニシも飼っています。
その生態系のバランスを保っているのが「水草」の存在です。
水草がある事で、ジャイアンみたいなボスメダカの縄張り争いの攻撃から小さいメダカは身を隠す事ができます。
エビは、上向きでしかエサを食べれないメダカの取りこぼしたエサを水の底で拾って食べています。
またタニシは、メダカの排泄物や水槽の藻を食べて元気に繁殖を繰り広げていますw
お陰で水槽を1年間一度も掃除していませんw
私たちの皮膚も毛が有る事で常在菌たちの住み分けが出来ていると私は確信していますw
また、大切な粘膜むき出しな性器や肛門周りを毛で覆う事で外部の温度や湿度、乾燥、擦れの刺激から守ってくれます。
そんな、大切な毛を永久脱毛で取ってしまうのはとっても残念だと私はおもいます。
そして、「人に迷惑をかけてはいけない。」と躾られていた方は、介護をされる側になることに罪悪感を抱えてしまいます。
「おシモの世話になる時にせめて脱毛して心を軽くしときたい。」
と介護脱毛をされたタレントさんがコメントしてました。
私の著書『便秘は心のSOS!毎日出せる心と体のつくり方』にも介護脱毛についても掲載してますが、、、
いいですか?
「人に迷惑をかけていいんです!」
本書で紹介してる親子ですが、おシモの世話をさせてしまったと泣く母親と全部引き受ける覚悟の娘さんとの心のズレは、深刻でした。
介護脱毛より早いとこ、介護する側される側の心のすり合わせをしてた方がいいですよ。
もっといえば、オムツ生活にならない自力排便のエスササイズを脱毛に行くより、もっと早くから実施してた方が断然いいですよ♪